これなくしては、生きてゆけないもの。
そのむかし、会社員をしていたころは、20分くらいの車通勤中が一番楽しい時間だったかも
しれません。
その時間、音楽道楽していた私は、好きな音楽をガンガンかけながら、一人の時間を
楽しんでいました。
その仕事を辞めてから、しばらくして、音楽を聴く機会がめっきりへって、
気分が不安定になったり、調子が悪くなったなあと後から思ったこともありました。
音楽は私にとって、かけがえのない栄養剤でした。
精神世界に興味を持ってからは、ヒーリング系の音楽ばかり集めだしましたが、
その昔は、フュージョンやら、ロック、JAZZ,海外アーティストの物をそれはもう鬼のようにかっていました。
幼稚園から中学までピアノを習い、中学では、ブラスバンドでアルトサックスを吹いていたり
して、やはり、音楽は私の人生の一部だったのでしょう。
私がすばらしいなと思う職業に一つは、音楽家です。
彼らは、一つの曲でたくさんの人々を勇気つけたり、励ましたりできるからです。
だから、彼らはヒーラーです。
そして、美しい声の持ち主、素敵だな~って思います。
これは、持って生まれた天性の質ですが、英語で何いっているかわからなくても、
その声を聞いただけて、泣けたり、感動したりすることはあります。
どんなことを語っているかわかるし、その人のすばらしさが伝わってきます。
最近の日本のアーティストにも、”あんたたち、昔吟遊詩人だったんじゃ~”って思うような
つわもの若手アーティストとかいますしね。
そして、私が最も敬愛するアーティストの一人が”グローバー・ワシントン・Jr”
テナー、ソプラノサックスを奏でる黒人アーティスト。
若い人でなければ、”ワインライト”という曲は知ってるひとも多いと思います。
彼はもう、人間の酸いも甘いも知っているというような、ほんとうに切ない音色を奏でる
プレーヤーです。
彼の奏でる音を聞くと、人間の悲しみ、苦しみ、ある意味”陰”的な部分が浮かび上がってくるように思うのですが、人の人生とは、”陰”と"陽”があるのですから、その”陰”を表現
できる彼のすばらしい人間性、深さを感じずにはいられません。
渡辺貞夫のライブを聞いたことがありますが、彼は”みんな、楽しもうよ!元気だして、
がんばろうよ!”って奏でています。
それは、彼のすばらしい質です。それも、本当に素敵です。
人生、楽しく、明るく、元気にやろうねって思います。
グローバーは私の思いと近い何かがあるのかもしれません。
人生の中の切なさも味わうこと、それがあるから、人間ってすばらしい、
生きていることへの喜び、そして、人が作り出す、すべての物への感動が生まれて
くるのではないかと思います。
悲しみ、苦しみ、切なさがあるから、喜び、幸せ、嬉しいと思うことができる。
以前、友達の透視ヒーラーに私の人生の目的を聞いたとき
"切なさを学ぶこと”と言われました。
そうかもね、人を癒すようなお仕事は、人の切ない部分を見ていきますしね。
でも、だからこそ、この一度の人生をいろんなことを感じて、そして、
シアワセに生きようと思うのです。